生協の基本理念 7
前回いったように、それぞれ利害長短があるので、形としての民主主義はこれを絶対化することは間違いなのです。
適するか適しないかです。
ある場合には適するし、ある場合には適しないということになります。
そこでアリストテレスは、それらの混合的なものを推奨しました。
これは今日でも参考にされてよいことであり、生協の運営の場合にも考慮に入れられてよいのではないかと思われます。
以上が「形としての民主主義」ですが、今日、民主主義がいわれるときにはもう1つの意味のものがあります。
「心としての民主主義」です。
これは、どのようにして集団の意思を決定するかというその方式ではなく、人々の精神態度にかかわるものです。
内容的には、人間尊重の理念です。
どんな人間でも人間として尊ぶ心です。
これを、われわれは民主的といっているのです。
「うちの親父は非民主的だ」などといわれるときは、形としての民主主義をいっているのではありません。
親父さんの態度についていっているのです。
「うちの上役は非民主的だ」などといわれる場合は、部下にたいする態度をいっているのです。
つまり、心の傾きをいっているのでしょう。
頭ごなしに人を無視してポンポンというような場合を非民主的といいます。
つまり、ここで民主的というのは、人の心や態度にかかわっているのです。
この場合の民主主義は、どんな人間でも、人間を人間として尊ぶ心、といっていいでしょう。