生協の基本理念 6
ギリシャにはじまった「デモクラシア」は、現代風にいうと、国家や社会集団の意思の決定方式ですが、このデモクラシアの評価は必ずしも絶対的なものではありませんでした。
たとえば、ギリシャのもっとも有名な哲学者アリストテレスは、国制を3つに区別しました。
第一は君主制、今でいうと独裁制です。
1人の者が集団の意思を決定する独裁的方式です。
第二は、貴族制です。
今の言葉では集団指導制ともいえましょう。
少数のエリートが、全体の集団の意思を決定していく方式です。
第三が、「デモクラシア」、つまり民主制です。
集団の構成員すべてが参加して、意思決定をする方式です。
アリストテレスは、この3つのどれが絶対にいいかということは何も言っていません。
どれもが利害長短をもち、いい点と悪い点があるといいます。
君主制は、いい君主がいる場合は効率もよく、最もいいとし、民主制は物事を決めるのにいつも皆が集まってする方式であるため、効率が非常に悪いとしています。
物事を決定する際、1回1回みんなが集まって合議するよりも、優れた1人の人間が次々に決めていった方が、はるかに効率がよいというわけです。
しかし、君主制は、変な人間が独裁者になると、目も当てられない悲劇的な暴君制になってしまうので最も危険です。
これにたいして民主制というのは、効率は最も悪いですが、危険は1番少ないです。
独裁制と異なり、いつでもチェックがきくからです。