生協の基本理念
「人格たる人間」は、「個人としての人間」とは異なります。
個人として人は自利を追いますが、人格として人は同時に他を思いやるものとなります。
人間の人間たるゆえんは、人が人格たることによります。
そして、人間として、したがって人格として人が豊かになるのは、どれだけ思いやりがあるかによって決まるものです。
思いやりは、行為としては与えるという形をとります。
このことは、「愛」の世界を考えてみればよく理解できます。
愛する人には、ものをやりたいのです。
自分の命まで与えるのが最高の愛でしょう。
人格として人はそれぞれに自由です。
人格たる限りにおいては人はみな平等です。
そして、人は人格として思いやり、助けあう人間となります。
生協運動の前提になる人間は、こうした人格としての人間でなければならないでしょう。
生協はたんなる人の集まりではありません。
人格的な協同体なのです。
こういうものが生協の基本の理念になくてはならないと思います。
個人主義でも全体主義でもない以上のように見てくると、そこからまた重大なことが帰結されてきます。
これはネガティブに、否定的にいうとよく理解できます。